技ありっ!素敵☆BOOK27-単色でつくるカラフルな本-

こんにちは!ananです。
今回ご紹介するのは「単色でつくるカラフルな本」
小説や総集編を作る方、『本文色替え』を少しだけしたい方へオススメの仕様ですよ。


PN:はなたば 様/twilight blue (twitterpixivデザイン担当:tam 様再録集ということで厚みのあるご本を入稿いただきました。
柔らかい水色を基調とした表紙に金の箔が絵柄に合わせて散りばめられています。
絵の後ろに箔があるような、絵と一体になったデザインが素敵ですね。遊び紙には「タントTS-10」を使用。
TS-10は表面に植物を思わせる柄を、裏面に微細なハニカム模様のエンボスパターンをあしらったエレガントな用紙です。ハニカム部分は多少透け感があるので、下にある太い文字などはうっすらと見えるようです。作家様も「タイトルが少し透けて見えるのもお気に入り」とのことでした。文字に植物の葉模様がかかって見えて、なんだか可愛いです。 そしてとても印象的なのがこちら、鮮やかな中扉!
中扉は全6カ所ありますが、そのどれも違う色のインクで印刷(!)しています。
「当時から話ごとにテーマカラーとテーマモチーフを決めていたため、それをデザイン担当の友人に伝え、表紙や中扉のデザイン・配色に利用しています」(はなたば様)とのお言葉通り、よく見ると表紙にも各中扉と同じ色味・モチーフが使われています。表紙と本文が関係しあっている装丁、良いですね…!
中扉も一つ一つは単色ですが、1冊の中に複数がまとまっているととてもカラフルな印象を受けます。
ちなみに使用色は画像上から「ホライズンブルー」「オレンジ」「アカ」「アイ」でした。

さて、ここで気になるのは中扉の注文方法だと思います。
思いつく方法としては本文インキ色替え(2色刷り)×6種」フルカラー本文差し替え×6種」等が定番でしょうか。
1pの為だけに「本文インキ色替え」を6度もするのは中々もったいないので、通常はこの2つだと「フルカラー本文紙替え」をお勧めするかと思います。
今回は「本文と色刷り部分の紙種を合わせたい、裏側は黒で文字を刷りたい」とのご希望があったため、紙替えでもインキ替えでもなく両面/単色チラシを挟み込む」という方法をご提案しました。
単色チラシは片面ずつ印刷色を指定できて、紙種も「上質紙」を使用できます。
今回ご希望いただいた仕様にはこの方法がぴったりでした。
ただ、この方法は超大部数などには向かないため「部数が結構多めかも…」という方はご注文前にご相談いただけると幸いです。★お客様コメント
「再録本を作るにあたり、小説だとどうしても小口が真っ白になってしまうので、なんとかして話の区切りを分かりやすくできないかと考えておりました。
そんな時に栄光さんのブログで過去に紹介されていた作品を拝見し、この仕様しかない!とピンときたため、栄光さんにお願いすることにしました。大満足の出来栄えです。本当にありがとうございます!」※一部抜粋

「大満足」と言っていただけると、少しにやけてしまいますね。
デザインも仕様もこだわった作品をお手伝いできてうれしいです。素敵なご入稿をありがとうございました!

ではでは、次回もお楽しみに☆


★今回の仕様
【セット】サンバセット
【オプション】箔押し(金)チラシ(両面単色印刷)×6種 ※挟み込み代が別途必要となります。

anan

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はじめまして!栄光スタッフ・ananです。趣味のお絵かきをしつつ、皆さんの同人誌や印刷物を精一杯お作りしていきます(^▽^)

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